「 presentation 」
バック=空間=壁
革=動物
むかし、家の庭にあった廃工場。盛大にひび割れたコンクリートの床を蛍光灯が薄く照らしている。時折天井から漏れる光は埃で鋭角に描き出されている。地下には重油が溜まったプールがあり、大きな錆びたプレス機に繋がっていた。子供1人がすっぽりと入りそうなサイズの麻袋が数十個積み重なった小部屋には日々移動するネズミの白骨があった。
(中略)
通学路の途中にあった用水路の中で横たわる犬の死体。半分水に浸かり、肉は水の流れでふやけて剥がされ白い骨がむき出している。水田の緑と灰色の空、小学生の黄色い帽子、底の黒い用水路と犬の白い骨が雨の日の夕刻時独特の青い色の中に沈んでいる。
(中略)
ごく個人的な過去の記憶を媒体に、洗練された退廃のイメージと質感を重視した制作を行っています。
2008年 明松佑介

